アーモンド

  • 祥伝社 (2019年7月11日発売)
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本棚登録 : 9874
感想 : 861
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『人間を救えるのは結局、愛なのではないか。そんな話を書いてみたかった。』という著者の言葉通りの小説だった。

扁桃体が小さく感情がわからない"ユンジェ"と親とはぐれて不良少年となった"ゴニ"の2人の少年の成長を描くストーリー。
他人の感情がわからない"ユンジェ"の視点を通して、『共感』と『愛』について著者が問いかけてくる構成で、読後は余韻が続いている。
『人生は、そのときそのとき、いろんな味を味あわせてくれながら、ただ流れていく。』という言葉がとてもすてきだと思った。

『三十の反撃』に続いて本作を読んだが、著者"ソン・ウォンピョン"さんは、作品を通して『社会への疑問』を読者に問いかけることが、この上なく巧みである。
著者の小説を今後も読み続けたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月19日
読了日 : 2022年6月19日
本棚登録日 : 2022年6月7日

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コメント 1件

なべさんのコメント
2022/06/23

ほん3さんはじめまして。なべです。
いいね!とコメントありがとうございます。
アーモンドおすすめです♪
よろしくお願いします。

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