『人間を救えるのは結局、愛なのではないか。そんな話を書いてみたかった。』という著者の言葉通りの小説だった。
扁桃体が小さく感情がわからない"ユンジェ"と親とはぐれて不良少年となった"ゴニ"の2人の少年の成長を描くストーリー。
他人の感情がわからない"ユンジェ"の視点を通して、『共感』と『愛』について著者が問いかけてくる構成で、読後は余韻が続いている。
『人生は、そのときそのとき、いろんな味を味あわせてくれながら、ただ流れていく。』という言葉がとてもすてきだと思った。
『三十の反撃』に続いて本作を読んだが、著者"ソン・ウォンピョン"さんは、作品を通して『社会への疑問』を読者に問いかけることが、この上なく巧みである。
著者の小説を今後も読み続けたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月19日
- 読了日 : 2022年6月19日
- 本棚登録日 : 2022年6月7日
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コメント 1件
なべさんのコメント
2022/06/23