次々と事件が起こるのに、なぜかストーリーは淡々と進む。この舞台に設定された不思議な歴史・文化や人間性によるもので、一方で作者特有の洒落っ気とか一人ひとりの個性はあるからおもしろい。
そして、そんな起伏のなさが最後の最後でじわじわとあたたくて大きな感動に変わり、心地よい読後感につつまれた。これがデビュー作ってすごいなぁ。好きな作品のひとつになりました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月25日
- 読了日 : 2019年5月21日
- 本棚登録日 : 2020年6月25日
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