少年と犬

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年5月15日発売)
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多聞はシェパードの入ったミックス。
5年かけて東日本大震災の震災地・仙台から熊本まで移動する。名前をいくつも得ながら。その道中で交わった人たちの人生模様を描く連作短編集。

最後に明かされる謎。そして、再びー

人は犬に救われる。
ということを馳さんは描きたかったのだそうだ。

シェパードは知的で忠誠心と服従心に富み、訓練を好む性格から種々な作業犬として訓練され、災害救助犬・軍用犬・警察犬・麻薬探知犬など特殊訓練を必要とする作業犬として活用されている、とウィキに書いてあった。
人に寄り添う多聞の姿が美しい。そして、そばにいて見守られる心強さと温かさは誰もが求めるものではないかな。

読み終わって、うちのチビ犬がますます愛おしくなりましたよ。



そういえば、村上龍さんも「MISSING」で「シェパードしか飼わない」と書いていた。犬を棄ててたけど笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月11日
読了日 : 2020年10月7日
本棚登録日 : 2020年10月7日

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