「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者・ブレイディみかこさんの小説。
「ぼくはイエローで…」では書けなかった子たちを見えない存在にしないために書かれた物語、とのこと。
こどもであることが許されず、おとなになるしかなかったヤングケアラーの少女。
たまたま、クリス・ウィタカーの「われら闇より天を見る」と同時並行で読んでいたのだけど、ちょっと前に読んだ一穂ミチさんの「光のとこにいてね」もそうだったのだけど、最近こういう女の子が描かれる小説によく出会う…
「YES」を感じられること。
世界が「ここにある」と実感できること。
それこそが人生だ。
しかし、ひとり親の生活保護家庭に育つこの小説の主人公の14歳の少女ミアのように、それを容易に手に入れることができない環境に育つ人もいる。
周囲の大人には何ができるのか?
どうやって声なき声を聞き出すのか?
考えさせられた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月15日
- 読了日 : 2023年1月14日
- 本棚登録日 : 2023年1月14日
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