老人力 全一冊 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2001年9月1日発売)
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本棚登録 : 369
感想 : 35
3

タイトルで手に取ってしまった。
駐輪禁止の立札の前に止めるたくさんの子供連れを見て、
正直、日本に未来はないなと思っている。
老後に関しては不安しかなく、早く老衰したいとさえ思ってしまうようになった。
赤瀬川源平という名前は知っていたけど、
現代芸術なるものが好みに合わないので素通りしていた。
でも、誘いに負けてしまった。

老人力とは、人生の酸いも甘いも噛み分けた後の
ゆるゆるでいいではないか、と楽しめる心境で、
まだまだ若い者には負けんぞという、年寄りの冷水的な頑張りでは
ないらしい。

そういったことを、中古カメラに例えたりして、
繰り返し語っているが、途中からもう話題が尽きた感が否めないのが残念。

老人力の講演会は、ご年配の方が多かった様だけど、
読んだ感想としては、定年前の50代(ラッキーな人)、60代の方が読んでみて、
きたるべき定年後ライフを楽しみにするのが良いかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2022年6月15日
読了日 : 2022年6月15日
本棚登録日 : 2022年6月15日

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