トルストイの作品は学生時代に「アンナ・カレーニナ」を読んで以来。学生時代はトルストイは読みにくい印象だったけど、「復活」は読みやすいと感じました。
ロシア上位貴族ネフリュードフは自身が陪審員として出席した裁判でかつて愛し、妊娠後に捨て去った小間使いカチューシャが容疑者として捕まったことを知り、激しい自責の念が起こる。カチューシャへ犯した罪を償うためにネフリュードフは行動するが…
カチューシャがネフリュードフに捨てられ、出会った男女にことごとく利用され、弄ばれ娼婦にまで身を堕とした結果、かつてネフリュードフが愛していたときから身もこころも変貌してしまっていたのは、まあ、過去がこうなら結果そうなってしまうだろうなという印象。ネフリュードフは後悔し、彼女を助けようとしますが、彼女がネフリュードフと再会すれば昔の愛らしかったカチューシャに戻ってくれるだろうと考えていたのはつい失笑。そんな甘くないだろと。
また、ネフリュードフは自分の土地を耕す農民達の暮らしぶりを見て、彼らに相当の利益が得られるよう直接交渉を始めますが農民達には全く理解されず。
ネフリュードフの行動は今のところ空回りしていますがこのまま報われずに終わるのかな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年9月23日
- 読了日 : 2021年9月23日
- 本棚登録日 : 2021年9月22日
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