鞠子はすてきな役立たず (河出文庫 や 17-8)

  • 河出書房新社 (2021年8月6日発売)
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本棚登録 : 267
感想 : 23
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最近ハマりつつある山崎ナオコーラさん。
タイトルにすごく惹かれて購入。

ワークライフバランス、働くことに対する価値観、趣味に対する価値観のお話。

社会人になってから、手当の出ない残業ばかりで自分の時間が削られ、何度となく「働くために生きてるんじゃないのにな」と思ってきた私を肯定してくれた。

小説では、主人公が何かに苦しみ悩み、成長していく様が描かれることが多いけど、山崎さんの小説は、自分の理想を形にしていることが多いのかな、という印象。
だからいつも、心がほくほくと温かくなり、大丈夫、と少し思えるようになる。

とんとん拍子すぎる節はあるけれど、人生を豊かにするために趣味を楽しむ余裕は持っていたいと思わせてくれた。
最近、小説の執筆を趣味にするのも楽しそう、とPCに向かい始めたので、なおのこと読んでいてワクワクした。

職場とプライベートの服装が同じようになってきたら、ワークライフバランスが崩れてヤバいらしいよ、という内容に、やはり私はヤバい、となった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月10日
読了日 : 2022年9月9日
本棚登録日 : 2022年9月9日

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