科学者は戦争で何をしたか (集英社新書)

著者 :
  • 集英社 (2015年8月12日発売)
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感想 : 48
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GW課題図書その3。

科学の戦争への寄与に関する話。
言っていることには概ね同意で、戦争は悲惨なものであり、科学は戦争に転用されるのは良くないことであり。
更に言えば、科学者はそのリスクについてある程度敏感でないといけないのかもしれないけど。

引き続き考えていかなければいけないテーマではある。

敢えて難癖をつけるとすれば、
だからといって、「研究テーマが軍事転用されたことに対し科学者に責任の一部を追及する」のは100%間違っていて、それは、戦争を始めた政治と行政(軍政)と、そして実際にそれを使った軍隊(軍令)に100%の責任を押し付けるべきことかなー。そういうことに責任を取らせるためにそれらがあるんでしょうって話。それを科学者に押し付けるっていうのはそれこそ学問の自由を奪ったり、科学者が勝手に縮こまって野心的な研究をしなくなることに繋がる。

あとできれば「戦争」と「軍事」は区別してほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2019年2月16日
読了日 : 2018年5月12日
本棚登録日 : 2019年2月16日

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