《あとがきより》
368人間はなぜ互いに愛し合えないのか
世の中にはなぜこんなに不正なことが多いのかという、ユーゴーの大きな憤りがこの中に生きている
この物語の中にユーゴーは彼の広い知識、人類への愛情、政治的熱情、豊かな詞、全てをうちこんだ歴史上重要な時代のヨーロッパの社会を映し出したものだ
《感想》
7月革命前の1832年「6月暴動」が描かれていた
学生が武器を持ち、とりでで戦うのだが、手作り感があって、こんな感じで争っていたのかと心もとない印象だった
テナルディエという人物は最初から最後まで悪人なのだが、大事なことを言う役割の人でもあった
そのおかげでコゼットとマリユスは、ジャンバルジャンの死に際に間に合い、マリユスは助けてくれたお礼を言えた
ジャンバルジャン本人は、コゼットの母のことや本音、そして懺悔を伝え死んでいった
圧巻なセリフだった
こんな逃げ回る生き方しかできなかったのは不運だ
しかし正直に生きていたらコゼットとの生活はなかった
ジャンバルジャンは、時代に翻弄されたフランス人の1人として読み次がれていた
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2023年6月13日
- 読了日 : 2023年6月13日
- 本棚登録日 : 2023年6月3日
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