下町ロケット2 ガウディ計画

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  • 小学館 (2015年11月5日発売)
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ロケット2作目/4
2015年ドラマ後半
ロケットから人体へ新たな挑戦

日本クラインはコアハートという部品の製作を佃製作所に断わられ、NASA出身の椎名社長のサヤマ製作所に発注
佃製作所は、辞めた真野から、ガウディ計画(人工弁のコードネーム)の人工弁のパーツ製作を懇願された
福井県でガウディ計画の一社、桜田経編の桜田社長の話に心を打たれた佃らは、一村ドクター、桜田経編と共にガウディ計画に加入、そこには様々な困難や嫌がらせが勃発する
そんな中、帝国重工から受注していたロケットの部品は、サヤマとコンペになり、結果サヤマか?
また、サヤマが作製のコアハートを使った患者が死亡した
この医療事故にサヤマ製作所に疑いの目が
ガウディ計画はどうなったか?

《感想》
ドラマでも原作でも面白かった
正しいことをしていれば勝つという方程式はスカッとする
以下の佃社長の言葉や貴船ドクターの気持ちは心打たれた

佃製作所を辞めた中里は、自分でコアハートの設計をしたと偽ってサヤマ製作所に勤め、その部品のせいで医療事故なのかどうかわからない
佃社長が何もかも知っている時点で夜に電話をかける、佃社長のセリフ
146「世の中や会社に迷惑かけないようにしろよ、いいな」
「夜分すまなかった、まだ会社か何かの用事でこっちが来ることがあったら、顔出せよ、茶ぐらい飲んでいけ、じゃあな」
しかりつけてもいいのに、中里の気持ちを汲んで、心の居場所を作ってあげているようなあたたかい言葉に器が広い

医療事故が起こり部下の巻田ドクターのせいにした貴船ドクター、その巻田がマスコミに流したことを知り絶望している文章
貴船ドクター
317「憤怒と絶望、焦燥と羞恥、怒涛の感情に翻弄され、精も根も尽き果ててしまったかのようだ」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年11月21日
読了日 : 2022年11月21日
本棚登録日 : 2022年11月1日

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