ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか? (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2022年12月16日発売)
3.87
  • (21)
  • (37)
  • (22)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 402
感想 : 37
3

S図書館
2019年から3年かけ著作
著者は海外生活で、消化器系に深刻な障害を抱えてしまった
日本に帰国し、腸内蘇生治療+発酵食を実施したところ、症状が治まったそうだ
その経験を通して食を探訪した
前著「日本が売られる」と類似点もあり

《内容》
人工肉、培養肉はあくまでも加工肉
遺伝子組み換えサーモン
表示もなしでOKのゲノム編集野菜、ゲノム編集魚
農地を買うのは投資家、雇われ農家
新品種穀物、化学肥料、農機具一式を買った先は土地の荒廃
牛は悪くない、問題は育て方

日本で救いの取り組みを紹介
有機給食
土壌革命は高機能炭
菌ちゃん野菜(生ゴミリサイクルの野菜)で幼児の体が激変

《感想》
ルポなので、具体的数字を使って当たり前なのだが、ネガティブのオンパレードでさすがに疲れた
それだけ安全性に乏しいことを語っていた
後半に光を射した内容が日本のことで、昔ながらの栽培の取り組みをしていて誇らしいと思った
当たり前だが土の中の微生物は必須なのだ

各国の土地を投資家が買っているという現状は、日本でも人ごとではない
農家の高齢化はターゲットに値する
守るためにはどうしたらよいのか課題だ

自分の体験だが、草を刈ってそのまま山積みにして、数週間後見てみた
するとミミズや昆虫はいるわ、何かの幼虫はいるわ、そこだけ肥沃になっていて驚いたことがあった
まさに微生物が発生し、それを求めてミミズや昆虫が寄ってきた証拠だろう
久しぶりに見た元気な昆虫に楽しくなった笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・経済(啓発・社会・政治)
感想投稿日 : 2023年7月30日
読了日 : 2023年7月30日
本棚登録日 : 2023年7月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする