辞書を編む (光文社新書)

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  • 光文社 (2013年4月17日発売)
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4

S図書館
ノイタミナ「舟を編む」辞書作成監修
2018年NHKプロフェッショナルに出演
辞書編纂は、気の遠くなるようなお仕事だが、やりがいがありそうだ
言葉は生きているから面白い

《抜粋》
第1章編集方針
三省堂国語辞典の7版の改訂作業
6万から9万個程度の小型辞書は少人数の体勢 三国と他の辞書を区別する大事なものは、
1実例に基づいた項目を立てる
2中学生にでもわかる説明を心がける
例、甘熟
新聞や文学作品に出てこないなら辞書には載せない考え方を基盤主義と呼んでおきましょう
元々は造語かもしれないが、一貫性のものではなく、それなりに広がりを見せて定着している辞書は「今そこにある日本語」を載せるべきこう言った考えを実例主義と呼んでおきましょう
三国はこの意味で実現主義

国語辞書の編集方針には
1実例主義か規範主義か
2平易な説明か専門的な説明か
3簡単に記すか詳しく記すか
4現代語に絞るか古語などを含めるか
5語数を多くするか少なくとどめるか
一回目の会議は上記の方針決め

47三省堂国語辞典を生み出したのは見坊豪紀ひでとし
集めた用例145万語
著者は1ヶ月に頑張って500普通は400語、単純計算で1年に5000語くらい
見坊氏は 約10倍

第2章用例採集
ガチャポンの写真を撮ろうと止められ、新規開店のタレントショップで止められ、調査で撮影していると言った
新幹線でのこと、座背に雑誌を置いていたら盗まれ、雑誌に赤丸で印があったからゴミでなくいるものだと思われたらしく違う座席にあった
ブルーレイでテレビを録画
アニメを見ていて、一時停止するから妻や娘に嫌われないように進める
イメージスキャナ、紙データはスキャンする

第3章 取捨選択
集めた言葉は3年で1万数千語
これを3500語決めた
割り切って、提案者が○としたら○
提案者が△としてれば✕と、作業スピード加速していった
ここから話し合い、結果4000語越えた

第4章語釈
編集委員の人たち+外部執筆者、日本語の研究者の協力を得て全部で6人
一人当たりの執筆項目が約400
飯間氏は自分で探した分をすることで1300語程度

第5章手入れ
第6章これからの国語辞典
2012年に三国がアプリで発売

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育(勉強・読書・言語)
感想投稿日 : 2022年8月11日
読了日 : 2022年8月11日
本棚登録日 : 2022年8月11日

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