語り手(主人公)のインテリ感、女に対してだらしないうえに優柔不断で自分勝手さにイライラした。
全ての人がそうではないと思うが、故意なのかと思うほど、頭でっかちで自分の才能だけを信じる芸術家に対しての皮肉が物語の全容に貫かれているので、心底芸術家というものを信用出来なくなりそうに。
ストーリー自体は暗く、正直私には面白いと思えなかった。
ですが、カルペンティエルの筆力、表現力には度肝抜かれました。
ラテンアメリカの驚異的な自然を、どうしたらこれほど緻密且つ、感性全てを駆使して描けるのかと感激さえした。動画や写真ほど、いやそれ以上に、今そこに見えているように書けるのか。
とにかくこの物語はそこに尽きます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月23日
- 読了日 : 2023年8月23日
- 本棚登録日 : 2023年8月23日
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