2023.8.13 読了。
六つの章に分け、禅の言葉を紹介。ひとつひとつの意味を分かりやすく説明した一冊。
茶道に興味を持ち、その流れでこの一冊を読んでみた。普段日常的に使っている熟語も禅語では意味が変わってくるのを初めて知り勉強になった。とても易しい文章だったので入門書としても良いかもと思った。
宗教的な本や自己啓発本は「この考え方こそが全てで正しい」と言い切るものもあるが、この本は「受け入れられないこともある、できないこともある」というように他の考え方も尊重し、読者の気持ちも尊重した清らかで分かりやすいところがとても魅力的に感じられた。
読む人によっては「この教えはさっきも読んだ」と思う人もいるかもしれない。けれど違う禅語を繰り返し繰り返し押し付けがましくない優しい文章で書かれることで柔らかい気持ちになれた気がする。
著書が書かれ、発売されたのが東北大震災の年だったためもあると思うが、著書の「とにかく生きてほしい」という気持ちがひしひしと伝わってきて「おわりに」を読んでいたら自然と涙が零れた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月13日
- 読了日 : 2023年8月13日
- 本棚登録日 : 2023年8月13日
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