三島の文章は、妖艶なレトリックと数学の解のような美しいロジックがある。背景などを調べながら精読したが、次は流れるように読んでみよう。▼行為によって自分に属するもの以外を変えようとすることは破壊行為である。世界を変えるのは認識であり、認識により自由を享受するという点は柏木に同意する。だが、絶対的な存在に牛耳られている者にとって、そこから脱するにはある種の破壊行為が必要なのかもしれない。溝口にとってそれが生きるための必要不可欠な手段だったということか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年2月13日
- 読了日 : 2024年2月13日
- 本棚登録日 : 2024年2月13日
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