ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2004年8月30日発売)
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カエサル、やっぱりすごいな。ゲルマン人もガリア人もブリタニアも確実に遠征し勝利をおさめていく。遠征は一方から見たらただの侵略でしかないのだろうけど、それをカエサルは文明化と呼んでいる。
文明化を大義名分に列強となった国々はカエサルに文明化された国々だと思うと、苦笑してしまう。文明化ってなんだ?自国の文明に誇りを持つことと、文明化は大きく違う。耳に心地よい言葉には注意が必要だ。
文明化しようとするのは、人間のサガなのか。私も状況に陥れば、やはり文明化されていない国々、人々を文明化しなくては、と思うのだろうか。そんなことを考えた9巻でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年10月9日
読了日 : 2023年10月9日
本棚登録日 : 2023年10月9日

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