舞台は第二時世界大戦のドイツーフランス。
…と云う背景だけでも、血腥くかつ悲しみに満ち溢れた予感しかしないんですが。
どこまでも優しいお話でした…。
雪のように白い髪を持つ少年兵と、小さな生物を愛する盲目の少女。この二人の出会いと云う一点に向けて、緻密に進んで行きます。舞台や時間がとびとびなので、これがどうやって結びついていくのだろうと云う気持ちでどんどんと頁を捲ってしまいました。
一文が素晴らしく詩的で短いので、本当に小説なんだろうかとか思ってしまうほど。
「戦場のピアニスト」をちょっと思い出しました。
ある一点の為の冗長とも云える長い物語と云う部分だけですが。
登場人物を一人一人丁寧に描いて行くところもとても良かったです。エティエンヌ大叔父さんとフォルクハイマー鬼軍曹先輩が大好きでした!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年5月21日
- 読了日 : 2017年5月21日
- 本棚登録日 : 2017年5月21日
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