冒頭に登場人物27名と一匹の情報が掲載されていて、さらに東京駅の地図もある。学生時代の試験勉強の感覚から自然と必死で覚えようとしてしまいましたが、あえなく撃沈。とても覚えられないと諦めて読み始めましたが、これがビックリ。それぞれの人物が目に浮かぶように、現実世界に生きているかのように見事に描写されていて、知らない人たちなのになんだか知っている人たちかのように錯覚してしまうほどでした。こうなると、登場人物を覚えるという発想ではなくなるのですね。だって、実世界であいつはこういうやつでなんて紙に書いて覚えるなんてしないですから。
ストーリー自体は、そこかしこにありそうなお話と、かなり突飛な話が入り混じりますが、不思議とそんなことを突っ込む気も全く起きず、このドタバタ劇に飲み込まれてしまった気がしました。
一気読み!こんな経験は人生で初めてです。スキッ!とさせていただきました。
これ間違いなくおすすめです。凄いです。
読書状況:読み終わった
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恩田陸さん
- 感想投稿日 : 2019年11月25日
- 読了日 : 2019年11月22日
- 本棚登録日 : 2019年11月21日
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