D坂の殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年3月25日発売)
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本棚登録 : 1761
感想 : 68
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江戸川乱歩の短編集です。

・D坂の殺人事件
・二銭銅貨
・何者
・心理試験
・地獄の道化師

私の中で江戸川乱歩と言えば「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」のようなエロミステリーの印象です。
もちろん小林少年率いる「少年探偵団」の印象も強くあります。
「D坂の殺人事件」はD坂にある古本屋の美人おかみが殺害される事件で、普段から彼女の身体には傷がたくさんあったという噂が。
殺人事件が起きた古本屋の様子を、主人公の「私」と明智小五郎が向かいの喫茶店で見ていて、その事件を推理し、解決していくお話です。
明智小五郎といえば「変装」という先入観もあり、色々と考えを巡らせながら読み進めましたが、なるほど江戸川乱歩という結末に満足しました。
「何者」「地獄の道化師」も良かったですが、個人的には「心理試験」が好きです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月3日
読了日 : 2020年6月3日
本棚登録日 : 2020年6月3日

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