『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
まさにタイトルそのものを考える。
SFに欠かせない「アンドロイドと人間との違い」とは。
SF小説は、近未来に宇宙規模で特殊映像を施したアクションというイメージがあり、小説で読んで分かるの?…という印象がある。
それは大きな勘違い。
SFのどんな作品を読んでも、ドラマがあり、歴史があり、愛があります。
映画の中では見せどころが限られており、特殊技術が全面に出てしまいがち。
人物の心の中まではなかなか表現しにくいものと思います。
この作品は基本のキ、アンドロイドに人間のような感情は生まれるのか。をテーマにしたSF作品。
人間が夢を見るように、アンドロイドも夢を見るのでしょうか?
第三次世界大戦後、生きている動物が貴重となった時代。
『本物の生きた動物を飼う』というのが人々のステータスなんですね。
主人公のデッカードは電気羊しか飼えません。
本物はとても希少で高価なのです。
彼は、不法移民アンドロイドを始末するバウンティ・ハンターと呼ばれる警察組織の一員。
人間に紛れているネクサス6型アンドロイドは、とても精巧に作られており、アンドロイドかを確認するには特殊なテストが必要となる。
もはや、人間と変わらないのではないかと思われる彼らに対するデッカードの心境の変化が、この作品の見どころのひとつだと思う。
そして『人間』とは。
彼らがすがる宗教も重要です。
彼らの使用する『感情移入装置』も。
このような装置を必要とする未来なんですね。
SFは他ジャンルより『愛』が強めだと勝手に思っています。
様々な角度から人類を描いている所がSFの好きな所のひとつ。
ミステリもホラーもバイオレンスも哲学もすべて含めてしまえるのも魅力。
すごい想像力ですよね♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
安定の面白さです!
おすすめします!!(〃´-`〃)
あ、映画『ブレードランナー』も観ました。
1982年のリドリー・スコット監督ハリソン・フォード主演の映画です。
こちらはやはりアクションメインなのかなと思いました。
基本設定がこの小説ですが、古さもありイメージは違いましたね。
なので、映画は映画!と切り離して観た方が楽しめると思います。
ハリソン・フォード若い!!
やっぱかっこいいです♡(º﹃º )
- 感想投稿日 : 2023年1月8日
- 読了日 : 2023年1月8日
- 本棚登録日 : 2023年1月8日
みんなの感想をみる