「あすは檜になろう!あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも永久に檜にはなれないんだって!それであすなろと言うのよ」(新潮文庫、47p)井上の自伝的小説といわれているこの作品は、あすなろとしての梶鮎太を時系列で描いていた。特に3-5章の出世する友人やライバルへの葛藤をあらわす「あすなろ」や、第6章の自分を貫く「あすなろ」は自分の価値観とも合わせて、こんなこと考えてしまうなと読み進めていた。でも第6章にあるように、今はあすなろで溢れているけど真のあすなろは?そう考えてみると少ないかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2022年5月9日
- 読了日 : 2022年5月11日
- 本棚登録日 : 2021年5月24日
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