ピカソという芸術家とゲルニカの凄さについて知ることができてよかった。現代と戦前戦中の二つのストーリーがが平行して進行し、後半クロスしていく展開でした。原田作品ならではでやはり面白い。
かなりハイレベルなものが高い調和を保って描かれているのがピカソの作品なのだそうです。ピカソは物事の本質を一瞬で捉え、絵にしてしまうともあります。何がすごいのかわからない自分にもわかりやすく伝えてくれました。
本書を貫いているのは「戦うべきは戦争、憎悪、暴力」との強いメッセージです。市井の人々が手を取り合って実現しなければと迫ってきます。そんな普遍的とも言える主題をアートを通して伝えられるのは原田マハさんならではですね。
今もウクライナ戦争など世界では紛争が起きています。最近新宿を歩いていたら、ウクライナの人たちが支援者の人たちと反戦を訴えていました。また、日本の周りだってかなりキナ臭い。人々が心の中に平和の砦を築かなければいけません。
このようにアートを切り口に、メッセージ性ある作品でした。
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- 感想投稿日 : 2023年5月6日
- 読了日 : 2023年5月23日
- 本棚登録日 : 2023年1月1日
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