温かい気持ちが十重二十重とさざ波のようにわいてきました。なんて素敵な読後感なのでしょう。二つのストーリーが最後はこう絡んで来るのかと夢中で読んでいる自分がいました。まさに森沢マジック!
子ども食堂に以前から興味がありました。私の地域にもポツポツとチラシで紹介されていて目にすることが多かったんです。
ですから、「子どもの7人に1人は貧困に陥っている。」こんなニュースも気になって仕方がありません。
そこで貧困の実際を新書で読みましたがあまりにシビアでショックがしばらく消えませんでした。
親の愛情に恵まれてる心也、秀才だけど家庭に恵まれずDVを受ける夕花。対照的な二人を軸に物語は展開していきます。二人の心の叫びには辛い現実にもどこか明るさや温かさがありました。
エピローグの怒涛のような伏線の回収にはやられたと思いました。
読んでいて逆に元気をもらってしまいました。
また、このような作品に出会いたいな、と思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月23日
- 読了日 : 2022年10月23日
- 本棚登録日 : 2022年10月22日
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