新聞連載時に途切れ途切れながら読んだ印象はただ漠然と「怖い」でした。
改めて読んで「生々しい」という印象を抱きました。
淡々とした文なのに胃と肌に粘つくような感覚が離れません。ただ、後半にフランクが過去の告白を始める頃になると、不思議とその不快感は消えていきます。
酷く生々しくて、理不尽で、絶対的な世界観。
印象的だったのは殺人現場でケンジがフランクからナイフを突きつけられるシーン。
「羊たちの沈黙」でクラリスがレクター博士から質問の答えを求められるシーンと重なりました。
「NO」と答えたケンジと求められた問いに答えを口にしたクラリス。
二人の違いは性別によるものでしょうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月16日
- 読了日 : 2023年3月16日
- 本棚登録日 : 2023年3月15日
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コメント 2件
kotonecchiさんのコメント
2023/03/21
kotonecchiさんのコメント
2023/04/15