君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年12月16日発売)
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本棚登録 : 212
感想 : 41
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タイトルは、やんちゃで問題児だった少年期の著者に、叱るでもなく説教でもなく、微笑みながら言ってくれた恩師の言葉を引用したものらしい。この著者、中学の頃から無類の読書好きで、学校の図書室の本も古今東西片っ端から読み尽くし、面白いと思う小説は声に出して読み、それだけでは飽き足らず原稿用紙に書き写し、さらに「こうしたほうがもっと面白い」と原作を改ざんするようになり、かくしてついに小説を書きはじめるようになったのだとか。40歳目前にしてようやく作家デビューを果たし、売れっ子作家になった今でも1日4時間かけて1冊を遅読する習慣は続いていて、著者曰く「作家として生き残るために、修行僧のような努力は怠らない」というのだから、恐れいる。アメリカ人の思想を皮肉ったり、飼い猫の話で笑いをとったり、うんうん、なかなかおもしろかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月31日
読了日 : 2013年1月19日
本棚登録日 : 2013年1月19日

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