山の霊異記 赤いヤッケの男 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年7月25日発売)
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本棚登録 : 131
感想 : 9
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山好きな作者が自分の足で各地を回って取材した、山に関する実話怪談集。
怪談自体も背筋がゾクッとするものが多く、夏には最適かもしれない。

しかし、登山をしてる身からすると、この小説の凄さは山の描写が繊細で自分が歩いているかのように景色が想像されること。春夏秋冬それぞれの日本の山の持つ雄大さと、繊細さ。そこにほんの少し怪談が合わさると、なんだか異世界にでも迷い込んだ様な感覚に陥ることができる。

その意味では、他の現代怪談集とは一味違う作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月6日
読了日 : 2019年9月6日
本棚登録日 : 2019年9月6日

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