山好きな作者が自分の足で各地を回って取材した、山に関する実話怪談集。
怪談自体も背筋がゾクッとするものが多く、夏には最適かもしれない。
しかし、登山をしてる身からすると、この小説の凄さは山の描写が繊細で自分が歩いているかのように景色が想像されること。春夏秋冬それぞれの日本の山の持つ雄大さと、繊細さ。そこにほんの少し怪談が合わさると、なんだか異世界にでも迷い込んだ様な感覚に陥ることができる。
その意味では、他の現代怪談集とは一味違う作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月6日
- 読了日 : 2019年9月6日
- 本棚登録日 : 2019年9月6日
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