東野圭吾さんの直木賞受賞作品
ミステリーだけど純文学でもある。
愛の深さが罪と交差して深さを増してる。
規定事実を作ってしまえば決心が揺らがない。その為の別の殺人を自ら行う、思いをよせる人の為に。確固たる自己犠牲。
靖子への「愛」、湯川との「友情」、共に普通の形とは違うが深く伝わるものがある。
これは不器用だからでなく、もっと違うものだろう。
言葉や態度という表面上の物以外のところ。石神本人が人に対して魅力と感じるものが重なったからだろう。
それは自らの深い真意だと感じた。
ミステリーの部分も勿論だが、そちらの純文学の方面の方が自分には感じるものが多く、さすが受賞作品だと感じた。
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- 感想投稿日 : 2023年4月17日
- 読了日 : 2023年4月17日
- 本棚登録日 : 2023年4月7日
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