姫川玲子シリーズの1作品目。
10年前になるのか?竹内結子さんが姫川役のドラマ観たなとその事は思い出すのだが、内容を全く思い出せず読んでみる事に。
読んでいく最中にやはり色々と思い出してきて、別の意味で自分の脳が「思い出す」という刺激的な感覚を与えてくれるのを確かめながらの作品だった。
ストーリーの導入は過激ですごく複雑で面白い物を想像させるのだが、意外と淡々と流れる様に終盤をむかえていく。
キャラの個性は抜群にたっている。そして警察物小説の王道ど真ん中のような作品でとても面白いのだが物足りなさをやはり感じてしまう。
描写や背景はグロテスクで暗く重たい感じが漂っているのだが、ストーリー自体はそこと比例してないように自分には感じてしまった。
もっとディープで濃いストーリーと結末を欲してしまっていた。犯人達の動機も弱く、もっと強烈な展開、そして結末を期待してしまう。
以前ドラマを観ていたくせに、そして忘れているくせに我儘ばかり多く感じてしまい申し訳なく感じる。思い出しながら、脳内で記憶との答え合わせをしながら読んでしまった。それが読後の感想ではきっとしっかりと読めていないのではないか?
反省の意を込めて、誉田さんの次の姫川シリーズの「ソウルケイジ」を読んで見ようと思う。先入観がほぼ無い状態で読めれば少し違うはず。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月21日
- 読了日 : 2023年11月21日
- 本棚登録日 : 2023年11月9日
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コメント 2件
hei5さんのコメント
2023/12/11
NSFMさんのコメント
2023/12/19