百億の昼と千億の夜 完全版

制作 : 光瀬龍 
  • 河出書房新社 (2022年7月16日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 13
4

20代半ばまでSFは苦手だと思っていたのですが、ハリソン・フォードを好きになり、スター・ウォーズ、ブレードランナーを観ていたら慣れた…というアマノジャク。でも、超少女明日香は大好きでしたが…宇宙、がピンと来てなかったのかもしれません。

萩尾先生の作品は、今さらこの5年以内に読みまくっていて、その流れで原作ものだから…と敬遠していた本作の「完全版」が出た、ということで読みました。
私が生まれる前に原作が書かれ、小学生のころ漫画化…
その内容の斬新さに驚きます。または、この50年ほど、何も変わっていないのかも…と。少なくとも環境破壊はほとんど改善されていない…
そして宇宙、無の概念、宗教のこと…
現世も「誰か」に操られている、見られている…という感覚は、自分の中にもあり…
死んだらどうなるのか…まだまだ考えると怖いです。

様々な神様モチーフも良かった。
私は宗教には深くかかわらず来たので、どれも良かったです。やさぐれたキリストも…(笑)

とてもおもしろかったです。
ビジュアルなしの原作を読むかどうかは検討中。
重くて厚いですが、ぜひ紙でお読みください。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月15日
読了日 : 2023年11月28日
本棚登録日 : 2023年11月12日

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