何か特別な事が起こるわけでもなく、そこら辺に転がってるような何気ない日常の一場面を切り取った感じなのに、引き込まれる川上ワールド。すっかり魅了されてしまった。『冷たいのがすき』が特に好き。章子の言葉の選択や感覚がなんとも言えず良い。不倫や浮気ではなく“公式ではない恋愛”とか、「カチンとくる」ではなく「こちんとくる」とか。電話のくだりはすごくわかる。「電話をくれないひとになって、そのうえで、しばしば電話をください」 どの話も、幸せで、悲しくて、微笑ましくて、さみしくて、心地いい、不思議な感覚になりました。
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- 感想投稿日 : 2022年10月22日
- 読了日 : 2022年6月5日
- 本棚登録日 : 2022年10月22日
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