父と夫を事故で亡くし、京都大原で出家でもしたかのように人との関わりを避け、ひとり静かに民宿を営む珠子。そこへ泊まりに来た謎の男から自分の知らない夫の真実を聞く。 いつもの花房作品とは違い、官能的な描写もあるけど、それよりも憎しみや執着から、悲しみや愛する切なさへの心の動きに惹きつけられ、終盤は一気に読み切ってしまい、しばし放心状態でした。花房作品の中で一番ですね。大原へも行ってみたいです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月30日
- 読了日 : 2021年6月12日
- 本棚登録日 : 2022年12月30日
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