希望の糸

著者 :
  • 講談社 (2019年7月5日発売)
4.05
  • (572)
  • (940)
  • (386)
  • (34)
  • (7)
本棚登録 : 6804
感想 : 715
4

小学生の娘と息子を震災で同時に失った汐見夫婦。殺人事件の被害者花塚弥生。その元夫の綿貫。綿貫と事実婚状態にある中屋多由子。

弥生の死をきっかけに、バラバラに進んでいたそれぞれの人生が急速に交わり始める。

それを捜査するのは加賀恭一郎の従兄弟、捜査一課の松宮脩平。

松宮が事件の真相に迫る一方で、驚愕の新事実がそのもとへと舞い込む。死んだとされていた、松宮の父は生きていた?

*****

加賀恭一郎のスピンオフ的な作品。世代交代ってやつですかね。

池井戸さんのロスジェネの逆襲を思い出しました。半沢さんと加賀さんの共通項は、プレーヤーとしてもマネージャーとしても優秀なところですな。

しかし、こんなバラバラなストーリーがとうやってまとまるのかと心配しながら読みましたが、そんな心配は不要でしたね。

流石東野さん、と言いたくなる一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年7月19日
読了日 : 2019年7月19日
本棚登録日 : 2019年7月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする