希望の糸

著者 :
  • 講談社
4.10
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本棚登録 : 2008
レビュー : 243
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065148945

作品紹介・あらすじ

2019年7月5日刊行!「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー。
「しつこいけれど 絆の話です 好きなので」(東野圭吾)

ー彼は再生を願い、彼女は未来を信じたー

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。

感想・レビュー・書評

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  • ★4.5


    「死んだ人のことなんか知らない。
    あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
    ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
    どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

    閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
    捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
    災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
    容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。


    いつもの如く、事前情報は全く何もいれず読み始めたこの本。
    新潟の地震でたまたま祖父母の元に子供二人だけでいっていた、
    汐見夫婦の子供達が亡くなった。
    深い深い絶望の淵に落ち込んでいる様子。
    とても暗い気持ちで読み始めました。
    それから次々と場所も視点となる人物も移ってゆき、
    何処に向かっているのかと思っていた所。
    Cafeで女性店主が刺殺体で発見される。
    きゃーーーっ、なんて事なのでしょう

  • 喫茶店を経営する51歳の独身女性が、殺された。
    彼女の周囲には、最近、数年ぶりに会ったらしい、離婚した元夫。
    独身で一人娘のいる常連客らがいた。
    被害者女性の弥生には、浮いた話はなかったが、最近、ジムやエステに通い始めた様子は男性を意識していたようにしかみえない。
    常連客の汐見には、中学生の娘、萌奈との間に家族間のとある確執があった。
    又、加賀恭一郎とコンビを組む従兄弟でもある松宮脩平には、異母姉らしき人物がみつかる。

    そして、物語中程で、犯人が自白してしまいます。
    後半には、この物語の中心となるとある重大な秘密が判明します。
    作者の東野さんは、またよくこんな不思議なストーリーを思いついたものだと感心しました。
    物語の中ではあるけれど、ドラマチックな人生を送っている人がたくさんいるのだなあと思いました。
    ただ、被害者である弥生の口ぐせである「巡り会い」ということばが、被害者はポジティブな意味で言ったのに、殺人の動機となってしまったのは悲劇だと思います。
    ほかは、皆、それぞれいろいろなものを抱えていたけれど、いい話だったと思います。皆、希望の糸がみえたのではないでしょうか。

    • やまさん
      まことさん
      こんにちは。
      いいね!有難うございます。
      希望の糸のレビューをよく見ます。
      やま
      まことさん
      こんにちは。
      いいね!有難うございます。
      希望の糸のレビューをよく見ます。
      やま
      2019/11/22
    • まことさん
      やまさん♪こんにちは!
      こちらこそ、いつもありがとうございます。
      東野圭吾さんはもう、国民的人気作家さんですよね♪
      やまさん♪こんにちは!
      こちらこそ、いつもありがとうございます。
      東野圭吾さんはもう、国民的人気作家さんですよね♪
      2019/11/22
  • 【感想】
    日経新聞の広告で見かけた、東野圭吾の新作。
    その新聞広告には、東野圭吾の直筆で、「しつこいけれど、絆の話です。好きなので」と記載してあった。
    文字通り本作は、この小説に出てくる色んな登場人物の、色んな「糸」で結ばれた絆の話だった。
    そして、僕も、なんだかんだでこういった「家族の絆」に関する話は大好きなんだなと気づけた(笑)

    読んでいて途中で気付いたが、まさかの加賀恭一郎シリーズ!!加賀恭一郎の大ファンなので、そりゃテンションが上がりましたよ!!!
    ただ、今までのシリーズと違ってスピンオフ形式なので、加賀恭一郎の魅力が映えまくるシーンは少ないかも。。。

    生きている人間は皆、それぞれ人に言えない色んな事情や秘密を抱えながら暮らしている。
    絶対に言わなくてはいけないと思いながらも、タイミングが分からなかったり、その人の為を思ってつい隠し続けてしまう為、「誤解」が生じてしまうのは多々あることだ。
    今回の殺人事件は、そうした「誤解」の1つ1つが悪い具合に重なってしまって生じた事件だというところが特に悲しい。
    (ただ、あんなにも性格のイイ被害者が、誤解を解くことなく呆気なく殺害されてしまったというのは、些か現実的ではないような気もしたが・・・)

    また、小説全体から溢れ出る各々のキャラクター同士の「絆」、愛情の深さに、読んでいて何度も涙が出ました。
    加賀と松宮、松宮と両親、被害者や容疑者とその関係者たち、そして冒頭に出てくる行伸たち家族の、それぞれ絆。
    物語の終盤で、登場人物の各々の秘密が伝えるべき人達に届けられていき、掛け違えたボタンの1つ1つがきちんと正確なポケットに収まっていく心地よさ。
    もちろん殺害された被害者は戻らないにせよ、いいカタチでそれぞれの物語は終結できたのではなかろうか。
    そう考えると、読んでいてとても優しい気持ちになれた。

    個人的な話だが、もうすぐ子どもが生まれ親になるので、家族同士の絆は本当に大切にしようと思った。
    生まれてくる子や愛する妻、そしてお互いの親や兄弟に対して、愛や感謝の言葉は、照れ臭いけどしっかりと伝えなくちゃいけないなと。
    そんなことばかり考えているからか、こういう家族がベースのハートウォーミングな物語には、最近ノックアウトされちゃうことが多いね。

    最後に・・・
    やらしい話ですが、これは間違いなく映像化しそうな作品ですね。笑
    絶対にヒットするよ


    【あらすじ】
    東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。

    「死んだ人のことなんか知らない。
    あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
    ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
    どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

    閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
    捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
    災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
    容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。


    【引用】
    1.これから自分たちは何を生き甲斐にすればいいのだろう、と行伸は思った。
    実際、それ以後の生活は、空虚で味気ないものとなった。
    玲子は仕事をしなくなった。自宅に閉じこもり、子供たちの写真や、彼らが書き残した学校のノートなどを眺めて過ごした。
    「なぁ玲子、やり直さないか?」
    「何を?どうやって?」
    「子育てだ。子供を作って、育てる」
    「このままだと俺たち、だめになるよ。何とかして立ち直らなきゃいけない。ただ、そのためには生き甲斐が必要だ。俺たちにとってそれは子供しかない。そうは思わないか?」

    2.「なぜだ?抗議しなきゃいかんだろ?」
    「そんなことしたって意味ないでしょ」
    「どうして?俺たちの子供が他人の子供にされたんだぞ」
    「それはそうだけど、もし取り違えがなかったら、その子は生まれてなかった。いったでしょ、処分される予定の受精卵だったって。そういう意味で、その子が生まれたっていうのは奇跡だと思うの」

    3.彼女の言葉を聞き、綿貫ははっとした。
    それまでは、頭の中に霞がかかっていたような状態で、思考が今ひとつうまく働いていなかったが、突然何もかもがはっきりし、自分の立っている場所が見えたような気分だった。

    自分は誰かの父親なのだ、という至極単純なことに気づいた。

    「大丈夫、抜け駆けなんてしない。私が会う時には、必ず声をかけるから」
    わかった、と綿貫は呟いた。それから改めて、約10年前までは妻だった女性の顔を見つめた。
    「妙な気持ちだ。俺たちの間に子供がいるなんて」
    「私は夢のような話だと思ってる」
    「夢か。たしかにそうかもしれないな」

    4.「他人の秘密を暴くことが常に正義なんだろうかって。親子関係に関わることなら尚更だ。警察に、そんな権利があるんだろうか。たとえ事件の真相を明かすためであろうとも」
    「お前、いい刑事になったな」
    予想外の言葉に当惑した。「皮肉かよ」
    違う、と加賀は真顔で答えた。
    「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。取調室で暴かれるのではなく、本人たちによって引き出されるべき真実というものもある。その見極めに頭を悩ませるのが、いい刑事だ」

    5.「色々と嫌な思いをさせてしまったけれど、萌奈のためにどうするのが一番いいのか、お父さんなりに考えた末のことなんだ。絶対に傷つけたくなかった。何としてでも萌奈には幸せになってほしいんだ。どうしてかっていうと・・・」
    少し考えてから続けた。「萌奈のことが大好きだからだ」

    「お父さんの話、長すぎ。難しいっていうか、くどい。受精卵とか、はっきりいってどうでもいい。それって、そんなに大事なこと?」
    意表をつく言葉に、行伸は当惑した。まるで予期しない反応だった。
    それより、と彼女は続けた。「最後に行ってくれた言葉だけでいい。とりあえず、今は」
    「萌奈、それが聞きたかったから」
    行伸は自分が発した言葉を振り返り、はっとした。娘が何を求めていたのか、ようやくわかった瞬間だった。



    【読書メモ】
    p11
    地震発生から3日後、自宅の近くにある斎場で葬儀を行なった。これから自分たちは何を生き甲斐にすればいいのだろう、と行伸は思った。
    実際、それ以後の生活は、空虚で味気ないものとなった。
    玲子は仕事をしなくなった。自宅に閉じこもり、子供たちの写真や、彼らが書き残した学校のノートなどを眺めて過ごした。

    「おなかなんてちっともすかないし、一人で御飯を食べてると、一体何のために食べてるんだろうと思っちゃうの」


    p13
    「なぁ玲子、やり直さないか?」
    「何を?どうやって?」
    「子育てだ。子供を作って、育てる」
    「このままだと俺たち、だめになるよ。何とかして立ち直らなきゃいけない。ただ、そのためには生き甲斐が必要だ。俺たちにとってそれは子供しかない。そうは思わないか?」


    p125
    「うちはふつうじゃないよっ。あたしは生まれた時から身代わりだった。二人の子供が死んで、パパとママが自分たちの悲しみを紛らわせるために作った子供。そうでしょ?小さい時からずっといわれてきた。萌奈には、あの世に行ったお姉ちゃんやお兄ちゃん二人の分も合わせて生きて欲しい、幸せになってほしいって言われ続けてきた」

    「そんなの知らないよ。もううんざりなんだ。はっきりいって、あたしにとっては関係のない人たちだもん」

    「あたしはあたし。誰かの代わりに生まれてきたなんて思いたくない。死んだ人間の分まで生きろとかいわれたくないっ」


    p196
    綿貫は唇を何度か舐めると、探るような目を松宮に向けてきた。
    「あのう、もしかして多由子は、弥生と私がよりを戻そうとしていると思って、それで殺したとか言ってるんですか?」
    「そうなんですね?私のことを取り返されると思ったから、弥生のところへ直談判に行って、それで衝動的に殺してしまった。そういうことですね?」
    綿貫は目を閉じた。なんてことだ、と小さく呟き、両手で頭を抱えた。


    p268
    「なぜだ?抗議しなきゃいかんだろ?」
    「そんなことしたって意味ないでしょ」
    「どうして?俺たちの子供が他人の子供にされたんだぞ」
    「それはそうだけど、もし取り違えがなかったら、その子は生まれてなかった。いったでしょ、処分される予定の受精卵だったって。そういう意味で、その子が生まれたっていうのは奇跡だと思うの」


    p271
    彼女の言葉を聞き、綿貫ははっとした。それまでは、頭の中に霞がかかっていたような状態で、思考が今ひとつうまく働いていなかったが、突然何もかもがはっきりし、自分の立っている場所が見えたような気分だった。

    自分は誰かの父親なのだ、という至極単純なことに気づいた。

    「大丈夫、抜け駆けなんてしない。私が会う時には、必ず声をかけるから」
    わかった、と綿貫は呟いた。それから改めて、約10年前までは妻だった女性の顔を見つめた。
    「妙な気持ちだ。俺たちの間に子供がいるなんて」
    「私は夢のような話だと思ってる」
    「夢か。たしかにそうかもしれないな」


    p274
    刑事と話しているうちに、多由子は、綿貫を弥生に奪われると思って刺した、とだけ語っているのではと気づいた。刑事は受精卵の取り違えについては一切触れないからだ。
    多由子は子供の存在を知らず、殺人の動機に子供は関わっていないのか。知っているが黙っているのか。どちらか分からず綿貫は迷った。
    警察に話すべきだろうか?
    それはだめだ、と即座に判断した。大ごとになって仮に報道でもされようものなら、少女の人生が壊れてしまうかもしれない。顔も知らない娘の人生が・・・


    p284
    「だから思うんだ、他人の秘密を暴くことが常に正義なんだろうかって。親子関係に関わることなら尚更だ。警察に、そんな権利があるんだろうか。たとえ事件の真相を明かすためであろうとも」

    「お前、いい刑事になったな」
    予想外の言葉に当惑した。「皮肉かよ」
    違う、と加賀は真顔で答えた。
    「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。取調室で暴かれるのではなく、本人たちによって引き出されるべき真実というものもある。その見極めに頭を悩ませるのが、いい刑事だ」


    p330
    そういえば、と克子が続けた。「この糸は離さないっていってたな」
    「糸?」
    「たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思えたら、それだけで幸せだって。その糸がどんなに長くても希望を持てるって。だから死ぬまで、その糸は離さない」


    p335
    「ママが死んだ後、どうするのが萌奈のためになるのか、ずっと考えてきた。悩んだ末、やっぱり本当のことを教えるべきだと思った。それで準備を進めていたら、思いがけない事件が起きてしまったんだ」
    萌奈の生物学上の母親が殺されたことで、真実を話すべきかどうか迷いが生じてしまったのだ、と行伸は告白した。

    「色々と嫌な思いをさせてしまったけれど、萌奈のためにどうするのが一番いいのか、お父さんなりに考えた末のことなんだ。絶対に傷つけたくなかった。何としてでも萌奈には幸せになってほしいんだ。どうしてかっていうと・・・」
    少し考えてから続けた。「萌奈のことが大好きだからだ」


    p336
    「お父さんの話、長すぎ。難しいっていうか、くどい。受精卵とか、はっきりいってどうでもいい。それって、そんなに大事なこと?」
    意表をつく言葉に、行伸は当惑した。まるで予期しない反応だった。
    それより、と彼女は続けた。「最後に行ってくれた言葉だけでいい。とりあえず、今は」
    「萌奈、それが聞きたかったから」
    行伸は自分が発した言葉を振り返り、はっとした。娘が何を求めていたのか、ようやくわかった瞬間だった。

  • さすがの東野圭吾先生。
    音楽で表現するなら実にキャッチー!

    数ページで引き込まれるこのエンターテイメント性!
    抜群のストーリー テラー。

    面白いんですよ。ほんと、東野先生の作品は何を読んでも面白い!

    とりあえず間違いが無い(*^▽^*)


    閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
    捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
    災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
    容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。


    今回は二転三転してこないのだけど、やっぱり面白いなぁ。。。
    あっという間に読めてしまう。


    もう、子供の話はダメですね。
    涙腺がダダ漏れ(ToT)

    今ちょうど娘が2ヶ月ほど離れて暮らしているけど、もし娘の顔を見たらまた人魚の時のように号泣だったと思う(ToT)

    何ヶ所か、耐えきれずに涙が流れ出てしまった。。。

    あー、本当に東野作品はガッツリ引き込まれる!!毎回こんな作品が書けるなんて本当に素晴らしい!!!

  • 殺人事件という捜査の糸を軸に、何本もの家族、親子の糸を絡ませていくミステリ。
    久々に心が温かさで包まれる東野作品を堪能した。

    それぞれの糸のもつれがどう関係し、いつ絡まりがほどけ、一本の糸になるのか…ゆっくりとその過程を味わう時間。

    時に早くもつれをほどいて欲しくもあれば、そのままにしておきたいほど心が苦しくなる時もあった。

    何本もの細いものがよりあわさって紡がれ出来上がる一本の糸。たとえ、そこに必ずあって当たり前のものがよりあわさっていなくとも愛情というたしかなものさえあれば切れることはない。
    それを改めて確認させてもらったことに心が凪ぎ、それぞれの糸、絆、想いに涙した。

    • けいたんさん
      わ〜い(^-^)/

      もう読んだのね!
      私の図書館なんてまだ入ってもないよ。
      これはシリーズものではないよね?
      久々に感動できて...
      わ〜い(^-^)/

      もう読んだのね!
      私の図書館なんてまだ入ってもないよ。
      これはシリーズものではないよね?
      久々に感動できて面白そう。
      でも、購入まで踏み切る勇気とお金がない(笑)
      2019/08/14
    • くるたんさん
      けいたん♪おはよ♡

      うん、今回は図書館気合い入れたから早く読めたよ。
      東野作品は毎回図書館入荷が早いみたい。


      私、久々の東野作品。加賀...
      けいたん♪おはよ♡

      うん、今回は図書館気合い入れたから早く読めたよ。
      東野作品は毎回図書館入荷が早いみたい。


      私、久々の東野作品。加賀シリーズのスピンオフって感じかな♪
      装丁もシンプルで綺麗だった♪
      読後のタイトルがまた沁みるよ〜。
      早く読めますように♡
      2019/08/14
  • 汐見行伸には二人の子供がいた、しかし、地震により亡くなってしまう。悲しみを抜け出し、汐見夫婦は体外受精をしてもう一人子供を授かり、大切に育てていた。ある時、喫茶店を営む女性が殺された。汐見はその店の常連客の一人であった。加賀の従兄弟である松宮が事件に向き合う。
    家族の物語。汐見夫婦の家族だけでなく、刑事の松宮にとっても家族を考える物語でした。まさしく装丁のように絡まる糸であって、でも確かに繋がれていました、繋がれていて読んで安心してそして希望が持てました。同棲相手の方はかわいそうでしたが、誰もが幸せになって欲しい内容でした。東野さんならではで読みやすいんだけれど、先が気になるんだけれど、最近は、読んでゆくほど、勢いが弱くなっていると正直感じる。同性愛を出してくるのも無理やり感。

  • 何のシリーズかと思ったら加賀恭一郎だった、ただ今回の主役は従兄弟の松宮修平で彼の出生に纏わる物語となっている、ただ犯人はちゃっかり加賀が逮捕している。今回は人工妊娠受精における取り違えとレズビアンの悲劇が仕掛けとなっているが、やや突飛すぎてそれはないだろうと思ってしまった、しかし読ませる力は素晴らしく、とうとう朝方まで一気に読んでしまった。今回は加賀の身辺の変化には触れられていないが身を固めたとばかり思っていたのでちょっとがっかりした、このシリーズも長くなりすぎてとうとうスマートフォンが登場してきた。

  • 加賀恭一郎シリーズなのかな?主人公は従兄弟の松宮脩平。
    今回は『巡り逢い』がテーマ。
    読み進めるごとに「!!」が連発する…
    気になる点が…亜矢子の父親の名前「真次」が一部のルビでは『まさつぐ』なのに亜矢子が脩平に告げた名前が『しんじ』であったこと。『まさつぐ』と読ませていたのに『しんじ』に変わったのは事件に関係するのか?と思ったが、読了までなんの伏線でもなかった…。単なる間違いなのかなぁ?気になります。

  • 医学が進歩すると、こういう事件がおこる可能性がないとはいえないですね。
    人間がミスをするということは普遍的なことだから。

    ただ、こういう事件を想定して、このようなストーリーを作りあげ読者を楽しませるという、さすがベストセラー作家だなと思いました。

    そして「子どもを想う心」とか、「人を愛する気持ち」とか…人工授精と言う言葉に冷たい響きを感じるけど(当事者にとっては真剣なんですよね、ごめんなさい)、人間のあたたかさが伝わってきて、とても良いお話でした。

  • 東野圭吾さんの本は82冊目。

    加賀恭一郎シリーズだと知らずに読み始めました(笑)
    「祈りの幕が下りるとき」と加賀の過去が描かれ、本作では松宮の過去が…

    ガリレオシリーズも好きですが、加賀恭一郎シリーズはやっぱり良いです!
    楽しみながら読了!

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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