I can speak

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  • 2012年9月27日発売
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感想 : 15
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茶屋で仕事をし、終わるまで帰らないとした太宰。
甲府まで降りてきたときに聞こえる良い女工たちの歌声。
ある日の夜、酔った男は姉の女工に言う。「I can speak English.」ーはじめに言葉ありき。

言われるまでそうした感情はなかった。ー忘れた歌を思い出すーとはよく言ったものだ。

出征するとかしないとか、今勉学に励んでいるとかどうか、全てを超えて、そこにはただ変わらない命と言葉がある。はっと胸を打たれた。

母はきっと勉学のことよりもなによりも、ただ1人の息子が心配なのだ。
全てを包み込むかの如く、朧げながらも微笑むように見える姉、違うだろうけども、その人こそが美しい歌声の持主だったならな…私も心からそう思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年9月1日
読了日 : 2022年9月1日
本棚登録日 : 2022年9月1日

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