『魍魎の匣』に並ぶ、個人的京極夏彦の最高傑作。再読になるが、1997年頃に読んだ時と同様の感動が得られた。箱根山中の知られざる禅院における連続殺人事件。禅宗の教義を巡る対話がミステリーを解く鍵を握るものであり、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』に比肩しうる宗教ミステリー。
また、当時問題となっていた、オウム真理教への強烈なアンチテーゼをも含んでいる。
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- 感想投稿日 : 2020年4月30日
- 読了日 : 2020年4月30日
- 本棚登録日 : 2020年4月30日
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