魔性の子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1991年9月30日発売)
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本棚登録 : 6069
感想 : 653
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なるほど、これはスケールがすごい。
430ページを一気読みしてしまった。

ロングセラーのシリーズものは今まで手を出すには遅すぎて手をつけてこなかったけれど、勇気を出して取ってみた。

教育実習生の広瀬。
不思議なオーラを放つ生徒の高里。
高里の周りでは不思議な現象や変死事件が多発する。

あまりにも多くの人が無惨に死んでいくけれど、これはシリーズものの序章で、その裏には何かあるということを知っていたから、ホラーではなくファンタジーとして楽しめた。

が、高里の正体。表と裏の世界。
あまりにもたくさんの伏線が張り巡らされていて、これを最初に発表したときにはすべて作者の頭の中で世界観が成立していたとなると、すごすぎる。
頭の中はどうなっていたんだろう?笑

そして広瀬、君にも必ず何かありそうだな…。
次の巻を読むしかない結末だった。気になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮社
感想投稿日 : 2021年11月22日
読了日 : 2021年11月22日
本棚登録日 : 2021年11月22日

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