エレジーは流れない

著者 :
  • 双葉社 (2021年4月21日発売)
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本棚登録 : 2943
感想 : 359
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特に夢のない男子高校生の青春小説。

怜には母親が「2人」いる。
おふくろとお母さんで呼び分け、それぞれの家で過ごす生活を送ってきた。

なぜ2人いるのか。生みの母はどちらなのか。そして父親は誰で、どこに姿をくらましたのか。
年頃で、それぞれの母にどこか遠慮をしているところもあり、ずっと聞けないでいた。

ほかのみんなは、当たり前のように父と母が1人ずついて、普通の家族団欒を過ごしている。
そんな中で自分の出生について気になるのは、誰しもが通る道なのではないだろうか。

後半、父と母について明らかになる。
そしてそれについて見守ってきた、街全体のあたたかさにも気づく。

街全体で見守って育ててくれるような、そんな街っていいなと思った。
そして友達とつるんで、バカをして、将来について悩みを語り合う高校生。
青春だなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 双葉社
感想投稿日 : 2021年9月9日
読了日 : 2021年9月9日
本棚登録日 : 2021年9月9日

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