特に夢のない男子高校生の青春小説。
怜には母親が「2人」いる。
おふくろとお母さんで呼び分け、それぞれの家で過ごす生活を送ってきた。
なぜ2人いるのか。生みの母はどちらなのか。そして父親は誰で、どこに姿をくらましたのか。
年頃で、それぞれの母にどこか遠慮をしているところもあり、ずっと聞けないでいた。
ほかのみんなは、当たり前のように父と母が1人ずついて、普通の家族団欒を過ごしている。
そんな中で自分の出生について気になるのは、誰しもが通る道なのではないだろうか。
後半、父と母について明らかになる。
そしてそれについて見守ってきた、街全体のあたたかさにも気づく。
街全体で見守って育ててくれるような、そんな街っていいなと思った。
そして友達とつるんで、バカをして、将来について悩みを語り合う高校生。
青春だなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
双葉社
- 感想投稿日 : 2021年9月9日
- 読了日 : 2021年9月9日
- 本棚登録日 : 2021年9月9日
みんなの感想をみる