直木賞受賞作「ホテルローヤル」
釧路湿原を見下ろす崖上に立つ小さなラブホテル
今は廃墟になり果てたホテルローヤルを舞台に
そこであった人間模様が、一話から時を遡っていく
7話の短編です。
「シャッターチャンス」
廃墟ローヤルで彼女のヌードを撮りたいと忍び込むカップル…
「本日開店」
檀家からの寄付金の為に何人もの檀家達と契約を交わし寝る住職の妻…
「えっち屋」
30年続いたホテルローヤル最後の日、経営者である女と在庫のアダルト玩具を引き取りに来た男との
後始末…
「バブルバス」
墓参りに来た中年夫婦が、つらい現実を忘れたいと
願いローヤルに入りたいと誘う妻の思い…
「せんせぇ」
妻に結婚前から男がいた事を知った高校教師と突然両親に捨てられた教え子が成り行きで行動を共にする事になるのだが…
「星を見ていた」
ローヤルでひたすら真面目に働く60歳のミコ
朝から夜中まで働くミコの思いとは…
「ギフト」
看板屋の田中大吉は若く貧しい女と出会い、妻と子
そして愛人、全て金で幸せになると信じて多額の借金をしてラブホテル経営に人生を賭ける。
ホテルローヤルを造った大吉の思いは?
昭和の匂いがプンっとむせ返るような作品でした。
あの時代のあのラブホ(〃ω〃)
下界とかけ離れた非現実感、背徳感…
どこかもの悲しく切ない短編です。
やっぱ上手いね桜木紫乃‼︎
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月29日
- 読了日 : 2023年3月29日
- 本棚登録日 : 2023年3月29日
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コメント 5件
ゆーき本さんのコメント
2023/03/29
みんみんさんのコメント
2023/03/29
ゆーき本さんのコメント
2023/03/29
ゆーき本さんのコメント
2023/03/29
みんみんさんのコメント
2023/03/29