鴨川ホルモー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年2月22日発売)
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本棚登録 : 12096
感想 : 1462
5

好き(笑)

二浪して京大に合格した安倍は、葵祭のアルバイトの後、そこで知り合った高村と二人一緒にあるサークルから勧誘される。その名は「京大青竜会」。何やら怪しい雰囲気のネーミングと思いつつコンパに参加してみると、事実怪しいサークルそのものだった。『ホルモー』?なんじゃそりゃ?…でもその場で運命の出会いがあって、安倍は青竜会の活動に参加して行く事に…。

知的な大学生が、痴的なサークル活動にのめり込んで行く様は、何となく自分自身を投影してしまって一気読みでした。"厨ニ病極まれり"という感じの主人公達の会話もツボです。
【引用】
「おいおい、そんなに恥ずかしがるな」
「恥ずかしがってなんかいない。恥ずかしいのはそっちだろ」
「どういう意味だ?どうして、俺が恥ずかしい?」
しばしの沈黙のあと、高村はぽつりとつぶやいた。
「さだまさし」
 携帯電話を握りながら、俺はサッと顔が紅潮するのを感じた。どうして、高村が俺の心のトップ•シークレットを知っているのか…

貧乏だけどキラキラしている青春グラフィティが眩しいです。好き(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月7日
読了日 : 2024年4月7日
本棚登録日 : 2024年4月7日

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