好き(笑)
二浪して京大に合格した安倍は、葵祭のアルバイトの後、そこで知り合った高村と二人一緒にあるサークルから勧誘される。その名は「京大青竜会」。何やら怪しい雰囲気のネーミングと思いつつコンパに参加してみると、事実怪しいサークルそのものだった。『ホルモー』?なんじゃそりゃ?…でもその場で運命の出会いがあって、安倍は青竜会の活動に参加して行く事に…。
知的な大学生が、痴的なサークル活動にのめり込んで行く様は、何となく自分自身を投影してしまって一気読みでした。"厨ニ病極まれり"という感じの主人公達の会話もツボです。
【引用】
「おいおい、そんなに恥ずかしがるな」
「恥ずかしがってなんかいない。恥ずかしいのはそっちだろ」
「どういう意味だ?どうして、俺が恥ずかしい?」
しばしの沈黙のあと、高村はぽつりとつぶやいた。
「さだまさし」
携帯電話を握りながら、俺はサッと顔が紅潮するのを感じた。どうして、高村が俺の心のトップ•シークレットを知っているのか…
貧乏だけどキラキラしている青春グラフィティが眩しいです。好き(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月7日
- 読了日 : 2024年4月7日
- 本棚登録日 : 2024年4月7日
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