鴨川ホルモー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 11563
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043939015

作品紹介・あらすじ

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 映画は、観てた。
    何か、少しおちゃらけな感じ。
    で、小説も読んでみることに!

    京都の有名大学勢揃いやけど、何で同志社はないの?とは思ってしまう。
    まぁ、自分の行ってたとこあるから、ええか(^^;;
    京都は、知ってるんで、場所とか思い浮かべながらなんで、それも楽しい。
    しかし、藤井大丸まで、出さんでも…
    普通知らんと思う。

    鬼を使って、四大学対抗戦!
    四神の玄武、白虎、朱雀、青龍に分かれて。
    メインは、作者の母校、京大。
    しかし、夜にこんな事してんのか?と。
    人が鬼を使って、闘うんやけど、実は鬼に遊ばれてるような感じ。
    他にも目に見えない鬼とかいるみたいだし…

    京の都は、人の目に見えないだけで、今も物怪だらけなんかも?

  • 京都住まいには堪らない地名が出てくる。
    これからどうやって京都の町を歩けと言うのか。鴨川でたむろする学生らを、偏見無しに眺めることは不可能になった。

    ホルモーとは。結局のところは不明である。いや、知る必要もないか。それで良いのかもしれない。

    ホルモーに纏わる学生たちのサークル活動。万城目学の世界観っておもしろい。

    読了。

  • 読んだつもりでいて、読んでなかった。
    万城目ワールドはあるのだけど、正常範囲だと思う。一気読みした。

    京都の四つの大学が繰り広げるホルモー。
    現実に当てはめると、この構図が面白い。
    主人公が謎のサークルに勧誘されるところから始まるのだけど、ありそうだわー。

    ただ、この作品の骨格を作るのがホルモーシステムとしたら、中にいるのは、やっぱり人。
    それも、なんかハッシュタグでもつきそうな特性を持っている、まだまだヤンチャな大学生たち。

    そこで、早良京子の美しい鼻との出会いと、楠木ふみの凡ちゃんメガネとの遭遇に、我々読み手は翻弄されていく。
    さだまさしは、まさし呼びなのに、この二人がフルネームで表示されるのはなぜか。女子だからか。

    てか、鼻の美しさに惹かれるって何よ、と昔なら思っていたかもしれないが、顔の中心に座す存在あってこその顔なんだなと思う、今日この頃。
    とりあえず早良京子の醸すファムファタル感は、ホルモー並に刺激的だから、ぜひ触れてみて欲しい。

  • 『ドライブウエイに春が来りゃ イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ!!』 何、この本!斬新すぎる。何度大爆笑しただろうか。馬鹿げていて、とても面白かったー。京都産業大学玄武組、龍谷大学フェニックス、立命館大学白虎隊、京都大学青竜会の4つのサークルで争われているホルモー。最初、焼肉ホルモンの大食い競争かと思いきや全然違う。また、隠れキャラの楠木ふみ、なんて魅力的なんだ!ホンワカ系の天然ちゃん。妻とは対極的な性格ですが、だからなのかなぁ、大好き!!

  • 謎の儀式『ホルモー』。まるで、本当に実在するかのような『ホルモー』。京都で10人ずつが向かい合っていたら、きっとそれは『ホルモー』。
    かなり笑えて、一見馬鹿らしいような事に真面目に打ち込んでいる大学生達のお話。青春だなぁ…(ちょっと違う!?笑)
    ♪レエナウーン、レナウン、レナウン~

  • 鴨川ホルモー (角川文庫)
    著作者:万城目学
    発行者:グループパブリッシング
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    気づけばあなたも、きっと叫んでいる!古郷に響く、あの掛け声。

  • おもしろかったー!

    この理屈っぽい言い訳くさい主人公の言い草語り草がすき
    頭かたそうなのに真っ直ぐで憎めない
    こいつーと、細かいとこでにやにや
    高村のいい味さもたまらんでした

    ホルモーは本当にばかばかしいのにそれっぽく伝統じみていて、ルール隅々まで本当によくできていて手放しで楽しかった
    なんという青春!

    さいこーのエンターテイメント本

  • おもしろかったー!!

    個性的なキャラクターに、京都を舞台に不可思議なサークル活動!「ホルモー」とは?
    「ホルモー」の設定がおもしろいし、大学生のサークルということで色恋沙汰も絡んできちゃうところがこれまたよかったです。
    高村のキャラが最高です。もはや愛しい。

    独特の文章が最初は不安でしたが、小気味よく、妙にツボに入ってくる感じでおもしろかったです。

    続編が早く読みたいし、映画も観たいです!

    本当にありそう、と思わせる万城目さんの描き方の秀逸さと、不思議なことが起きても不思議じゃないという京都の底知れなさ…。
    京都に行きたくなりました。

  • 馬鹿馬鹿しくて爽快
    映画も原作に忠実で面白かった!
    京都に聖地巡礼したくなる本

  • ホルモーという得体のしれないものに好奇心が掻き立てられた。ホルモーに出会うまでの一つ一つの流れや独特な文体が読んでいて心地よかった。最初から最後まで得も言われぬ不思議な世界観だった。

    • ゆーき本さん
      ほんむらさんのブックリスト全部楽しめました!
      ミステリー最高峰の3冊は「読みたい」で本棚登録しましたー。
      わたしの東野圭吾オススメは「夢幻花...
      ほんむらさんのブックリスト全部楽しめました!
      ミステリー最高峰の3冊は「読みたい」で本棚登録しましたー。
      わたしの東野圭吾オススメは「夢幻花」
      夏に読みたいは「夏の騎士」です✎*。
      「火の粉」はホント怖いっ
      2023/01/16
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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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