きいろいゾウ (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2008年3月11日発売)
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感想
ほんわかする夫婦。登場人物が面白い。ムコとツマのやり取りもほんわかしていて良い。いつもチャック全開のアレチさんとかもキャラ立ってる。アレチさんの奥さんのセイカさんはボケていて、豆腐にミロをかける。隣のチャボのコソク、野良犬のカンユ、不登校の大地に、大地を誘惑しようとするオマセの洋子、妻鹿さんの犬のメガデスなど

ツマには犬や虫、植物など色々な声が聞こえてしまう。

前半の穏やかな展開と打って変わって、後半は怒涛の展開。一見穏やかに見える日々も脆く、どんな人も危うい均衡の中で何とか生きている。人の生死はいつも隣り合わせで重くのしかかっている。

あらすじ
ムコさんとツマは若い夫婦。駆け落ちをして田舎のムコさんのおじいさんの家だったところで暮らしている。

個性が強い人達と支え合いながら日々を過ごすムコさんとツマ。ある日、ムコさんに東京から手紙が届き、その日を境にムコさんの無邪気さが消える。

それは昔、ムコさんが不倫していた相手の夫から妻を助けて欲しいというSOSだった。ツマを置いていくことに不安を覚えつつも、過去と向き合うため、ムコさんは吸い寄せられるように、その夫婦に会いにいく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月17日
読了日 : 2024年1月17日
本棚登録日 : 2024年1月15日

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