ギヴァー 記憶を注ぐ者

  • 新評論 (2010年1月8日発売)
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以前ギヴァー記憶を継ぐものを読んでいたため、2度目の、再読にあたるのか。
しかし、新訳になっているため若干の変化があるように感じた。

徹底的に人類が管理された世界。全てを統一化、同化させ個人というものを一切排除した世界。
自分で選択をすることもなく、全ては管理される。
その中で唯一ギヴァーと呼ばれる者だけその範囲外にある。

自分で選択することは苦しみを伴う、不安も伴う。
この世界の中では唯一ギヴァーのみが現実の私達に近い存在か。しかし選択をし試行錯誤を繰り返して自分の幸せをそれぞれ掴みにいく。
普遍的な世界は普遍的な喜びしか得られない。個々があり、個性がありその中でそれぞれの葛藤があるから人生は彩られていくのではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月29日
読了日 : 2024年3月3日
本棚登録日 : 2024年3月3日

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