デミアン (新潮文庫)

  • 新潮社 (1951年12月4日発売)
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感想 : 406
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ヘッセの本はあらかた読んだが、個人的にはこの作品が一番引きが強かった。

見栄のためにホラ話をしたのがきっかけで秘密を抱えたシンクレール少年は、デミアンという転校生に助けられる。そのデミアンとの接近が、シンクレールの自立と自己の深淵を覗き込む動きを間接的に手助けし、彼は思想的にも成長していく。
最後の方は少しスピリチュアルすぎる感もあるが、だからこそタイトルが「デミアン」なのだ、という感じのある印象的な終わり方。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月9日
読了日 : 2023年6月22日
本棚登録日 : 2023年6月22日

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