ヘッセの本はあらかた読んだが、個人的にはこの作品が一番引きが強かった。
見栄のためにホラ話をしたのがきっかけで秘密を抱えたシンクレール少年は、デミアンという転校生に助けられる。そのデミアンとの接近が、シンクレールの自立と自己の深淵を覗き込む動きを間接的に手助けし、彼は思想的にも成長していく。
最後の方は少しスピリチュアルすぎる感もあるが、だからこそタイトルが「デミアン」なのだ、という感じのある印象的な終わり方。
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- 感想投稿日 : 2023年9月9日
- 読了日 : 2023年6月22日
- 本棚登録日 : 2023年6月22日
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