スタンフォード式 最高の睡眠

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  • サンマーク出版 (2017年2月27日発売)
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最近アラフィフの仲間入りをしてしまいました。
気持ちは青年のつもりでも、実際はすっかり壮年です。

実は3年程前に体調を崩して2ヶ月程、仕事を休んだ経験があります。(今は元気なおっさんですが)私にとっては辛く苦しい経験でしたが、同時に私の人生にとっては良き経験でもあったと思っています。
それはなぜかという、自分でもお驚く程、健康に気をつかうようになったことです。予防医療的なことには特に興味をもっています。

私なりの健康のための結論は、①バランスの良い食事、②適度な運動、③良質な睡眠の3つです。巷間よく言われることではありますが、私は実体験でこのことを確信しました。

前置きが長くなりましたが、本書は健康のための必須条件と言える「睡眠」について世界で活躍する学者が丁寧にわかりやすく解説してくれています。個人の感想ですが、まず良書と言えるでしょう。スタンフォード恐るべし。

以下に本書で私が知ったこと・学んだことを紹介しておきます。

・睡眠にまつわる悩み、ストレスも「量の確保」では解決しない。たくさん眠ったところで最高の睡眠は得られない。
・最高の睡眠とは、脳・体・精神を最高のコンディションに整える究極に質が高まった睡眠。
・睡眠の質は、眠り始めの90分で決まる。
・ショートスリーパーは遺伝。数は少ない。
・睡眠と覚醒は2つで1つ。良い睡眠なくば良い覚醒なし。良い覚醒ありて良い睡眠を得る。
・睡眠にはレム睡眠(脳は覚醒、体が眠っている)とノンレム睡眠(脳も体も眠ってる)がある。
・睡眠メンテで大事なのは最初の90分ノンレム睡眠をいかに深くするか。
・ショートスリーパー以外は最低6時間の睡眠を!
・睡眠ミッション①脳と体に休息を与える ②「記憶」を整理して定着させる ③「ホルモンバランス」を調整する
④「免疫力」を上げて病気を遠ざける ⑤「脳の老廃物」をとる
・大量アルコールは睡眠の質を下げるが、度数強く少量なら心配ない。飲んですぐ眠ることで最初の90分深く眠れることもある。
・眠っている時の深部体温は下がり、皮膚温度は上がる。
・皮膚温度と深部体温の差を縮めることが大事。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2022年11月1日
読了日 : 2022年10月23日
本棚登録日 : 2022年10月22日

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