ドラえもん (6) (てんとう虫コミックス)

  • 小学館 (1974年12月25日発売)
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感想 : 42
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「さようなら、ドラえもん」が収録されている本巻は、藤子Fにとっては最終巻のつもりだったろう。Fは最終回の前の回で「のび太のおよめさん」を描いており、のび太の行く末を読者に安心させている。

ぼくたちはみんなのび太的側面を持って生きている。なまけ者で、頭がわるくて、運動もできない。クラスメイトからはバカにされる。だけどいっちょまえにスケベ。もし自分は違うと思うのならば、それはあなたの優しさが足りない証拠だ。

子どもはいつものび太とともに生きていて、ドラえもんが引き出しから出てくるのを待っていた。
だがそんなドラえもんも唐突にのび太の元を去ってしまう。ドラえもんは神さまでなく友だちだから、いつか別れはやってくる。
のび太はそのときがんばるのだ。がんばったってだめだめだけど、それでもがんばるのだ。
強者になるためにがんばるのではない。ぼくたちは、のび太にそっと寄り添うためにがんばるのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月2日
読了日 : 2020年5月2日
本棚登録日 : 2020年5月2日

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