「たった一度だけ、60秒間、時間を止められる能力を手に入れたら、どうする?」
他愛のない想像のような出来事が本当に起こった時、人間の欲は、心理はどのように動くのか。
同一のテーマで様々な人物にスポットを当てた、連作短編集。
それまで読んできた大石さんの作品とは異なる雰囲気で、また違った大石ワールドを味わわせてくれた作品。しかしもちろん、気持ち悪い読後感(褒め言葉)と暗いあとがきは期待通り。
暗く重い気持ちで読み終えた時、「自分だったらどうするだろう…」と考えてみると、この本に毒された読者は、つい暗い想像をしてしまうかもしれない。
それも含めて、この作品の魅力であると思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月11日
- 読了日 : 2022年5月11日
- 本棚登録日 : 2022年5月11日
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