ファンタジーか…と気が付いた瞬間はガッカリしたものの(単に自分の嗜好の問題です)、中弛み全くなく勢いを持ったまま読み切った。
不登校の中学生が主人公。登場人物も子供ばかりなのだけれど、あーあるあるという感情や、シチュエーションがリアルに散りばめられていて、さすが辻村さん!と唸ってしまう。大人になった今なら簡単に受け流せることも、少女時代は真剣に悩み傷付いていたんだよな。そんな忘れていた繊細な気持ちが懐かしくなる。要領を得ない担任の先生にいちいちイラっとするけど、そこも含めてリアルなんだな。伏線回収も、終わり方も、やり過ぎない感じが良かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年7月10日
- 読了日 : 2023年7月10日
- 本棚登録日 : 2023年7月10日
みんなの感想をみる