ふしぎな木の実の料理法 (こそあどの森の物語 1)

著者 :
  • 理論社 (1994年12月1日発売)
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本棚登録 : 1505
感想 : 162
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小学生のとき以来の読み直し。
風景とか音とかの描写が細かくて、イメージしづらいところにはしっかり挿絵もついてるから、不思議なお話なのにずっとイメージが鮮明に浮かんでくる。

スキッパーくん最初ってこんな心開いてなかったっけ…懐かしい
木の実の調理法にみんなあれだけ熱意を注げるのが、すごく平和な森で、心に余裕を持って幸せに暮らしているんだなあ…という感じで素敵。
真似したいなあと思うところがいっぱい。

最初はよくわからなくて試行錯誤しても固いままだったりして、でもやること全てやってそっとしておいたらいつの間にかすごく甘く熟れる…木の実の調理と、スキッパーくんの森のみんなとの交流と、似たところがあったんだと思う。

スキッパーくん、現代社会だと自閉症スペクトラム扱いになりそうだけど、こういった言葉って現代社会の我々が勝手に区切っているだけだし、スキッパーくん自身はそのままで良い。少なくともこの森では、スキッパーくんは何もおかしくなくて、個性的な住人の一人。
自分は自分のままで良いから、ただ何となく気になることがあったときには「普段の自分」に囚われすぎずに動いて視野を広げてみよう、と思えた。

読んでいてもポアポアを分けてもらえた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童向け
感想投稿日 : 2021年8月12日
読了日 : 2021年8月12日
本棚登録日 : 2021年8月12日

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