チリの小説家、ボラーニョは最高傑作と言われてる「2666」が分厚すぎて買うとき毎回ためらうので未読なんですが、ボラーニョ・コレクション(いったい誰が揃えているのか友達になりたい)のトリを飾るのが本作です。チリの著名人物と文学作品の洪水の中、ボラーニョ自身が思いをはせる祖国への思いが主人公に投影されています。チリ史を知っていれば10倍くらい面白くなるずですが、10分の1でもここまで見せてくれます。読者の知識レベル度外視で細かいディテールを容赦なく付いてくるこの感じは嫌いじゃないです。今年最大の問題昨映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」に通じるものがここにはあります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2019年11月5日
- 読了日 : 2018年8月14日
- 本棚登録日 : 2019年11月5日
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