ティファニーで朝食を (新潮文庫 カ 3-1)

  • 新潮社 (1968年7月1日発売)
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感想 : 131
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若い頃に読み、ホリーの奔放さ、自分勝手さにイライラとした記憶があり、あまり好きになれなかった。
翻訳独特の言い回しもその当時は好きになれなかった記憶がある。
20代半ばに改めて読んでみると、ホリーを可愛いと思えた。

ミス・ホリデー・ゴライトリー 、トラベリング
好きなフレーズ。

ホリーみたいな女の子って今の時代もいる。
好き嫌いを主張できる潔さと、裏表のないサバサバ感、色んな事への執着のなさ、、その中で見え隠れする脆さや危うさ.....男の理想が詰まった様な女の子
を、演じるホリーが愛おしく感じた。

女に嫌われる独特のこの性質をカポーティーはよく取られていると、感心してしまう。
周りの女性達がモデルだと聞いたことがある。
観察力が鋭すぎる。

オードリーに決まった時に、すごく嫌がったとどこかで見た。
実際、映画はオードリーの清純さの為か、ホリーが辛さをさらけ出しハッピーエンドになる。
小説は最後までトラベリングなホリー。
そのホリーのが好きだ。小説の様に夢を壊さないホリーでいて欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月3日
読了日 : 2019年9月17日
本棚登録日 : 2019年9月17日

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